あせもの治療というと、赤ちゃんや子ども、大人のあせも・かぶれを治療するさまざまな医薬品がありますが、ここでは主に薬草を紹介します。
あせも治療に用いられてきた薬草にヨモギがあります。ヨモギと言えば団子や餅を思い浮かべますが、ヨモギを入浴剤として使えば、あせもの治療だけでなく、肩こりや腰痛、冷え性、リウマチ、痔、そして乾燥肌、ひび、あかぎれといった肌トラブルにも効果があります。ヨモギはアルファーツヨン、シオネールなどの精油とアデニン、コリンなどが主な成分で、その効能は食用に用いると食欲増進や胆汁分泌促進、お茶にすれば整腸剤として働き、下痢や腹痛、また神経痛、高血圧、喘息などに効果があるとされています。あせも対策として、ヨモギ湯にすると予防・治療に効果的です。ヨモギの葉をよく水洗いして陰干しし、乾いたら細かく刻み、布袋に包んでお風呂にいれます。あせも予防の高い効果を期待するなら、水の時から入れてお風呂を沸かすと有効成分がよく染み出るでしょう。生の葉を入れる場合は、倍の分量を使います。皮膚を通じて薬効成分が全身に広がり、老廃物の排出を促進するので、疲労回復にも役立ちます。ヨモギのシネオールには、殺菌、鎮痛、保湿効果があり、あせもを治療する効果が期待できます。ヨモギを配合した製品は、入浴剤やローション、クリームなどが人気があり、汗疹、かゆみ、肌荒れ、湿疹などの肌トラブルが改善されるとして多く販売されています。
あせもの治療に桃の葉が日本では昔から使われてきましたがご存知でしょうか。桃の葉にはタンニンやマグネシウム、カリウムなどが含まれ、あせもの治療、皮膚病の薬として使用されていたのです。桃の木が珍しくなく簡単に入手できた昔は、乾燥させた桃の葉をお風呂に入れて「桃の葉風呂」としてあせもの治療をしたそうです。
桃の葉が手に入るなら、家庭であせも対策の桃の葉ローションを作る事ができます。作り方は桃の葉を取って陰干しし、乾燥して煎じます。それをよく冷まして、肌にローションのように塗ります。あせもの治療のほか、乾燥、肌荒れ、アトピー性皮膚炎、日焼けにも効果があるそうです。この桃の葉ローションはあせも予防効果が高いですが、防腐剤が入ってないので保存は冷蔵庫でして、5日程度で使い切ってください。残ったら入浴剤として使いましょう。あせも治療に民間療法として古くから使われてきた桃の葉ローションは、現在では多くの会社が販売していますが、汗疹がひどい時はアルコール入りのものだと沁みるので、注意して選んでください。赤ちゃんや小さな子供から大人まで簡単に使える桃の葉ローション、あせも治療だけでなく、おむつかぶれや日焼け、虫さされなどのスキンケアにも使われているようです。
どくだみもあせもの治療に効くといわれています。万病に効く薬草として江戸時代の書物「大和本草」や「和漢三才図絵」にも記載されたどくだみは、昔から生活の中に溶け込んできました。どくだみの葉を乾燥させ煎じたお茶は利尿、便通、高血圧予防効果があるといいます。また、葉を火で焙って柔らかくした貼り付けておくと、化膿性の腫れものの膿みを吸い出すとされます。お風呂にどくだみの乾燥させた葉を入れると、汗疹や湿疹の治療・予防にも効果があるとされます。どくだみの名前の由来は諸説あり、「毒を矯める」「毒を止める」効果があることから来たという説や、毒や痛みに効くことから「毒痛み」→「どくだみ」となったなど色々です。また、効果があせも、湿疹、傷から胃腸病や高血圧まで何にでも効くため「十薬(重薬)」と呼ばれたりもします。あせも対策に効果の高いドクダミ風呂は、どくだみを乾燥させて袋に入れ、口を固く縛って水でよく煮出したものをお風呂に入れます。にきびや吹き出物などの肌トラブル以外にも、冷え性や腰痛、生理不順や高血圧などにも効果があり疲労も回復します。どくだみの抗菌効果や消炎効果は、あせもの改善効果が高く、市販のローションや入浴剤などに配合されています。